雨季はちょっと憂鬱
ウガンダはこの時期、雨季のために毎晩のように雨が降ります。
雨が屋根にあたる音で起きたり、長屋の住人たちが雨水をタライに貯める音で起きたり、同じく自分も大きなバケツに水を貯める為に起きたり、虫が大量発生してげっそりしたり・・・とちょっと寝不足気味です 笑
しかも雨降ったばかりの道を行くと泥だらけで・・・靴もタイヤもデロデロになるので、乾いてない道は怖い。
ただ、こちらの農業はほとんどが天水頼りのため、農家さんにとっては恵の雨となり、また普段近くの水源へ水汲みに行く人達も水汲みの手間が省ける、と嬉しい人が多いようです。
最近よく通勤中に農作業手伝ってと言われます。手伝ってみるのも面白いかな、と少し思いつつも、また今度ね!と笑顔でいつも断ってます 笑
さて、気がつけば5月のビッグなGWも過ぎ、未だに活動にブレがあり、もう10ヶ月も経つのか・・・、とちょっと焦りも出てきたこの頃。
とある商品を販売している会社に訪問する機会があり、お邪魔してきました。
そこは浄水器を地元にある材料から作成し、販売しているSPOUTSという会社です。
これがその浄水器です。
最近はカンパラなど販売されているのをちらほら見かけます。
ウガンダでは日本のような浄水施設はなく、蛇口がある場所でも地下水を汲み上げたりしただけのもので、直接飲むと日本人はきっとお腹壊します。基本的に僕達ボランティアは水を買うか、沸騰させて飲んでいます。
ではウガンダの人達はどうするかと言うと、彼らは深井戸や雨水は安全だからとそのまま飲む人も多く、また安全ではないとわかっている人でも沸騰させるための薪が勿体ないから、水を買うのはよりお金がかかるからと、やはりそのまま飲む人が多いです。
でも、殺菌して飲まなければどんな菌が潜んでいるかわからないので、特に子供達には危険なわけです。
そこでこの会社の浄水器に戻ります。
この浄水器はただ水を入れてフィルター濾過しただけで、水の中の雑菌を100%近く取り除くことができるもので、全て材料は地元、ウガンダ産です。
近くで取れる土を取ってきて、
混ぜて、こねて、
形成して、
焼いて、
こんな感じに。
あ、ちなみに今回写真を載せさせて頂いたこの会社にはちゃんと写真掲載の許可貰ってます。念の為。
2~5年はこのフィルターが使えるとのことで、薪を使って沸騰させるよりこれを買って浄水した方が将来的なコストは安くなる計算になります。
ただし、初期に購入コストがかかるため、未来を考えると節約になりますが、地元の人達にとっては未来よりも今、という考えが強いため、普及させるには難しそうです。
一部地域ではNGOなどの補助が入り、実際にコミュニティに丸々設置した事例もあるようですが、このようなまとまった金額での援助がないと安全な水を届けられないのか、と考えてしまいます。
しかしながらウガンダの人達でも様々な考えを持つ人がいますので、こういった方法もあるよと、一つ選択肢が増えたのは良かったと思います。
またこういった発想で現地にあるものを使い、現地に住む人達の役に立つものを販売し、現地の人達もその会社で仕事が出来るというサイクルは何か自分も真似出来ないかな~、なんて日々考えてます。
次回のブログまでには何か面白いことがかけるといいな~。
それではまた!